研究概要 |
(1)プロテアーゼインヒビターであるオボマクログロブリンのプロテアーゼ活性抑制作用を、市販のPseudomonas elastase,alkaline proteaseを用いて測定した。オボマクログロブリンはこれらのプロテアーゼ活性をほぼ100%抑制した。さらにおもしろいことに、好中球由来のcathepsin Gの活性は抑制しないが、elastaseの活性は有意に抑制した。 (3)現在、角膜内皮細胞、実質細胞、上皮細胞を培養しており、これらの培養細胞を用いてNystatin-perforated Patchclamp法を用いてイオンチャネルを解析中である。これらの結果を踏まえて、つぎの実験で上記の細菌性プロテアーゼによるイオンチャネルへの影響を解析することを計画中である。水晶体上皮細胞では、各種自立神経作動薬にてイオン濃度を変化させることがわかり、角膜の培養細胞での検討もあわせて行う予定である。
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