研究概要 |
メデレック社製ガンツフェルドドームを用いて,糖尿病網膜症におけるblue cone-ERGの記録を試行中である。同ERGの電位は極めて微弱なため,安定した結果が得られにくい。そこで先ずは,本研究の対象である糖尿病網膜症患者の前に正常者について,加算による記録を含めたERGの記録方法を模索中である。この問題の解決により,鮮明なERG波形を得ることが可能となると考える。また記録される波形がより選択的にblue cone-ERGとするため,光刺激および背景光の強度およびそれらの波長の決定を急いでいる。また,背景光の波長の選択は重要である。また検出されたERG波形の頂点潜時の検討もあわせて行なっている。これはblue cone-ERGの波形は,他の波長帯のERGより長いという報告に基づくものである。 本研究に関して,これらの基礎的な実験を行い今後の研究を進展させる予定である。
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