研究概要 |
1: ラット、豚の培養網膜色素上皮細胞に於けるNa, K-ATPase、グルコーストランスポーターtypel(GLUT1)の局在を、間接蛍光抗体法を用いて解析した。結果、光学顕微鏡、多焦点レーザー顕微鏡を用いてもこれらの膜蛋白の局在は解明できなかった。細胞の固定条件や、蛋白の量が非常に少ないこと、また培養系の細胞でることで蛋白が充分発現していない為だと思われた。 2: 膜蛋白の再合成を解析するため、同上の培養細胞に視細胞外節、ポリスチレン球を鈍食させ、貧食胞に於けるNa,K-ATPase、GLUT1の局在を免疫電研法を用いて観察した。結果、貧食胞にこれら膜蛋白は僅かにしか観察する事が出来なかった。培養細胞系ではこれらの膜蛋白の発現は非常に少ないと思われた。 3: 全体として培養細胞系と生体内の細胞系では環境等の差で、膜蛋白の発現にかなり違いが出ていると思われ、本実験を続行するにあたり、培養系では非常に難しいと考えられた。
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