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定量的免疫電子顕微鏡法を用いた口腔病変の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06771615
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

窪田 展久  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20234495)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード口腔扁平苔癬 / 細胞接着因子 / 免疫組織化学
研究概要

今回検索を行った口腔偏平苔癬のすべての症例において、ELAM-1は上皮下結合織の血管内皮細胞に発現が認められた。ICAM-1は一部の上皮細胞間隙、および血管内皮細胞、リンパ球にその発現が認められた。LFA-1は上皮直下に浸潤するほとんどのリンパ球およびその他の白血球細胞に陽性像が観察された。これらの細胞接着因子の発現は、口腔扁平苔癬病巣におけるリンパ球の浸潤の程度に関わらずどの症例においても同程度に認められた。また、初診時と治療開始後のものについても明確な発現の差は認められなかった。病理組織学的に正常と思われる口腔粘膜においても、これらの細胞接着因子は口腔扁平苔癬と同様の部位に陽性所見が観察されその発現に差は認められなかった。口腔粘膜上皮に高度異型性をみる症例や天疱瘡病巣においてもELAM-1、ICAM-1が上皮下結合織の血管内皮細胞に発現しているのが観察された。
このように口腔扁平苔癬の病巣部のみならず、正常の口腔粘膜や各種の口腔粘膜病変においても同様に細胞接着因子の発現が観察された。このことは口腔粘膜における免疫応答の特殊性を示唆しているものと思われる。すなわち口腔においては種々の物理的・化学的刺激が直接粘膜に働き常に受動的に活性化された状態にあることが考えられる。あるいは、あらゆる異物・細菌などの刺激に対応するためあらかじめ能動的に上皮が活性化され常に一定量のサイトカインの産生とそれに伴う細胞接着因子の発現により常に一定のレベルの免疫学的活性化状態にある可能性も考えられた。
金コロイド標識二次抗体を用いた免疫電子顕微鏡法による検索は引続き検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 窪田展久,他: "口腔扁平苔癬の免疫組織化学的検討-細胞接着因子の発現について-" 日本口腔診断学会雑誌. 7. 322-328 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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