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口腔疾患とペルオキシソーム

研究課題

研究課題/領域番号 06771635
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

櫻庭 春彦  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (90205823)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードペルオキシソーム / クロフィブレート / 唾液腺 / マイクロペルオキシソーム / アルコールオキシドレダクターゼ / アラニングリオキシル酸トランスアミナーゼ / 脂肪酸β-酸化
研究概要

1.口腔領域のペルオキシソームの単離・精製
・腎臓の典型的なペルオキシソームの単離に用いられてきた方法を改変し、口腔領域に存在すると思われる比較的小型のマイクロペルオキシソームに焦点をあてた単離法を開発した。結果:ラットの唾液腺(下顎腺)ホモジネートから分画遠心法により得られたlight mitochondrial fraction(3300〜12500xg,肝ペルオキシソームは通常この画分に沈降する)の上清を、4000xgで遠心した沈降画分をNycodenz密度勾配遠心法により分画した。その結果、唾液腺ペルオキシソームは他のオルガネラ(ミトコンドリア、マイクロソームおよびリソソーム)と良好な分離を示した。
2.口腔領域のペルオキシソームの機能
(1)ラットにペルオキシソーム増殖剤であるクロフィブレートを投与し、1.に示した手法を用いて、下顎腺のペルオキシソームを単離し、肝臓から単離したペルオキシソームと機能を比較した。結果:クロフィブレート処理により肝臓ペルオキシソームの脂肪酸β-酸化活性は著しく上昇(約10倍)したが、下顎腺ペルオキシソームのβ-酸化活性は変化しなかった。ペルオキシソームに存在する唯一のトランスアミナーゼであるalanine:glyoxylate aminotransferase(AGT)の活性は、肝臓ペルオキシソームでは高かったが、唾液腺ペルオキシソームではほとんど検出されなかった。これらの結果は唾液腺ペルオキシソームが、脂質代謝、アミノ酸代謝、グリオキシル酸代謝に関して肝臓ペルオキシソームと異なる機能を持つことを示す。15EA05:(2)一方、ラットの肝臓ペルオキシソームには、アルコールを代謝する能力を持つ新しい酵素系が存在しており、これがクロフィブレートの投与により著しく増加することを明らかにした。本酵素系は従来知られていたいかなるアルコール分解酵素とも性質を異にしており、その生理的意義が興味深い。口腔領域のペルオキシソームに本酵素系が存在するか否か現在検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Haruhiko Sakuraba: "Alcohol:NAD^+ Oxidoreductase Is Present in Rat Liver Peroxisomes" The Journal of Biological Chemistry. 270. 37-40 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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