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ポルフィロモナス・ジンジバリスの赤血球凝集機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771666
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関徳島大学

研究代表者

大和 香奈子  徳島大学, 歯学部, 助手 (40243711)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードポルフィロモナス・ジンジバリス / 赤血球凝集因子 / インスリンB鎖
研究概要

P.gingivalisの赤血球凝集活性(HA活性)をコールターカウンターを用いることで定量化し、その経時的変化を調べた。HA活性の経時的変化は、0.8%に調整した赤血球に4〜32μg/mlの濃度で赤血球凝集因子(HA)を加え0.5〜4.0時間反応させて調べた。得られた値は加えた赤血球の粒子数と比較して%表示で示した。またジチオスレイトール(DTT)存在下でも実験を行った。HAを、加えた赤血球は初期には凝集するがその後徐々に解離した。最大凝集に達する時間は赤血球やHAのロットなどにより変動するが、その最大凝集量はHAの濃度に依存した。また、DTT存在下では最大凝集量は増加し、最大凝集に達する時間、解離する時間共に短縮することが確認された。またアルギニン、シトルリン、リジン、グリシン、ヒスチジンなどのアミノ酸存在下でHA(15μg/ml)と赤血球(0.9%)の反応の経時的変化を測定したところ、各種アミノ酸の中で特にアルギニンはHA活性に複雑な影響を与えることがわかった。そのためさらにアルギニンの濃度をふって調べたところ低濃度の場合は、初期の段階では活性が賦活されるものの短時間で凝集の解離が始まりやがて阻害に転じる。逆にアルギニンが高濃度の場合は活性は常に阻害された。このような二相性の変化はアルギニン以外では認められなかった。HA活性を阻害するといわれているアルギニンを含むペプチド(インスリンB鎖)の阻害反応は、インスリンB鎖(0,12.5,25,50,100μM)とプレインキュベートしたHA(20μg/ml)を赤血球と反応させて調べると、濃度依存的にHA活性を阻害した。また20μg/mlのHAを、0.2%から1.6%までの赤血球と反応させると血球濃度1.0%付近で凝集量がプラトーに達した。同濃度のHAに100μMインスリンB鎖を加えても最大凝集量に変化は見られなかった。阻害剤の有無にかかわらず最大凝集量に変化は認められないことから、この阻害は競合的なものであると考えられた。
コールターカウンターを使った以上のような実験によって凝集発現には複雑な機構が存在していることがわかった。今後さらに各因子の性質を調べる必要があると思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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