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チロシンキナーゼと放射線防護

研究課題

研究課題/領域番号 06771673
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関長崎大学

研究代表者

木村 泰男  長崎大学, 歯学部, 助手 (30253686)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード電離放射線 / 細胞周期 / リン酸化
研究概要

放射線に対する細胞の感受性を調べる目的で以下の実験を行った。
1.細胞:使用した細胞は、放射線や紫外線に対し高い感受性を有するヒトAtaxia telangiectasia(AT細胞)細胞株3株および対照として正常ヒト線維芽細胞IMR90である。
2.実験方法:上記細胞株に対して、電離放射線(5Gy,200kV,15mA,0.62Gy/min)による照射を行った後、経時的(Ohr=control,3hr,6hrおよび24hr)に細胞より蛋白質を抽出し、細胞周期の制御にかかわる種々の因子(cyclinD_1,D_2,D_3,p21wafl/cip1/sdi1およびpRb)の発現をWestern blotting法にて調べた。
3.結果:正常細胞と比較してAT細胞は以下の点で細胞周期調節が異なっていた。
1)cyclin D_2の発現および放射線照射による誘導が認められなかった。
2)3種のcyclinEのうち、ある1つの特定の大きさのcyclin(48kd)の発現が低かった。
3)細胞周期抑制に働くp21waf1/cip1/sdi1の発現誘導が遅延していた。(〜20hr)
4)不活性型であるリン酸化pRbの発現が異常に強かった。
4.考察:以上の結果、特にpRbのリン酸化状態の違い、更にはp21の発現遅延は放射線感受性と細胞周期調節との密接な関係を示唆するものである。この解明のためには更なる研究が必要と考えた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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