研究課題/領域番号 |
06771677
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
木村 早苗 奥羽大学, 歯学部, 助手 (10245011)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 歯周病 / 炎症 / Matrix Metalloproteinase-1 / Tissue Inhibitor of Metalloproteinase / コラーゲン |
研究概要 |
Matrix Metalloproteinase-1(MMP-1)及び-8(MMP-8)はinterstitialcollagenaseであり、歯周疾患やリウマチ性関節炎などの炎症性疾患におけるコラーゲン破壊のinitiatorとして重要な役割を演じている。 実験材料には、正常歯肉、プラークコントロールによって炎症が改善されてきた歯肉(軽度の炎症)、歯肉縁及び歯肉縁下炎症歯肉(重度の炎症)を用いた。これらの歯肉から超遠心によりtotal RNAを抽出し、Northern blot、Dot blot及びRT-PCR法によりmRNAの分析を行った。RT-PCRサンプルは、Southern blotにより解析した。 ヒト歯肉におけるMMP-1のmRNAの発現パターンをNorthern blotにより分析したところ、約2kbのシグナルが検出された。また、mRNA量をDot blotにより測定したところ、MMP-1のmRNA発現量は炎症の進行に伴い殆ど変化しなかった。更に、RT-PCRを行ったところ、MMP-1 cDNAに特異的なfragmentは炎症の進行に関係なくほぼ一定量合成されていたが、MMP-8cDNAfragment合成量はMMP-1より少ないが著名に増加した。一方、TIMP-IについてRT-PCRを行ったところ、炎症の進行に伴いやや増加していることが確認された。(日本骨代謝学会雑誌、Vol2、122、1994) これらの結果から、歯周疾患による歯周組織の破壊にはcollagenase(MMP-1)及び、TIMP-Iが関与していると推測される。しかし、MMP-1のpost-translationalcontrolの影響も考えられる。
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