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サイトカインを介した歯肉線維芽細胞とリンパ球との細胞間相互作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06771711
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

島袋 善夫  大阪大学, 歯学部・口腔治療学講座, 助手 (50231361)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード歯肉線維芽細胞 / サイトカイン / 細胞接着 / LFA-1 / ICAM-1 / VLAインテグリン
研究概要

Tリンパ球とヒト歯肉線維芽細胞(以下HGFと略す)の接着に関与する分子メカニズムと炎症性サイトカインが両細胞間接着に及ぼす影響について検討した。Tリンパ球はPMA刺激を受けることによりHGFへの接着能を獲得し、この接着はTリンパ球上のVLAインテグリンを介した接着経路が重要な役割を果たしており、また少なくともLFA-1/ICAM-1およびCD44/ヒアルロン酸を介した経路も関与していることが明らかとなった。HGFをIL-1β、IFNγあるいはTNFαのいずれの炎症性サイトカインで刺激した場合にも、Tリンパ球との接着は有意に亢進した。このIFNγあるいはIL-1βで亢進する異種細胞間接着はLFA-1/ICAM-1を介した接着経路が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。またFlow cytometerを用いた解析から、IL-1βあるいはIFNγはHGF上のICAM-1分子発現を増強することが示された。これらの結果よりサイトカイン刺激によるHGFとTリンパ球の接着亢進は少なくともICAM-1分子の発現増強によるものと推測される。一方、ヒト皮膚線維芽細胞に対し同様の検討を行ったところ、Tリンパ球との接着には炎症性サイトカイン刺激の有無に関わらず、IFA-1/ICAM-1経路が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。このことよりTリンパ球線維芽細胞との接着には線維芽細胞の組織特異性の存在することが示唆された。今後はこの方面についても興味ある研究課題として研究を続けていきたいと考えている。またHGFとTリンパ球との接着に関わるHGF上の細胞表面分子に対するモノクローナル抗体の作製を試み、3個のハイブリドーマを樹立した。現在同モノクローナル抗体の認識する分子を同定中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐保輝之: "歯肉線維芽細胞への接着を阻害する単クローン抗体の作成" 炎症. 13. 429-434 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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