• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

歯根および歯根膜組織が接合上皮細胞への分化におよぼす影響に関する実験病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771723
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

阿部 嘉裕  長崎大学, 歯学部, 助手 (70202687)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード接合上皮 / レクチン / 細胞膜糖鎖 / 歯根膜結合組織 / 細胞分化
研究概要

歯肉接合上皮の再生過程における細胞学的特徴の変化に関与している因子を追究するために、切除後の再生上皮の細胞膜糖鎖の発現をレクチン組織学的に観察すると、その変化には再生上皮が歯根面へ接触し多層化することが関連していると示唆された。しかし上皮下結合組織、とくに歯根膜結合組織の影響について明らかにできなかった。そこで本研究では、ラットの抜去歯根を歯根膜線維の付着した状態と付着していない状態で背部皮下に移植し、歯根面に付着する再生上皮細胞におけるレクチン(PNA、DBA)反応を観察することで、膜糖鎖の発現に歯根及び歯根膜線維の存在がいかに関連しているかを検討した。線維を除去した歯根では上皮は創面に沿って延長し歯根に密着していたが、そのレクチン反応は皮膚と同様で変化はなかった。しかし線維の付着した歯根では、伸展した再生上皮は線維付着の位置で根面に接し、何層かに多層化して歯肉溝上皮から接合上皮に類似した形態を示した。また歯根に近接した部分のレクチン反応については、PNAは先端全体が陽性でありこれは接合上皮全体が陽性である点と類似していた。またDBAは先端の細胞が陰性であったことは皮膚の反応と同一であるが接合上皮とも一致していた。つまり、歯肉以外の背部皮膚において、歯根膜線維の付着した歯根に近接した皮膚上皮が接合上皮に類似した形態と膜糖鎖の発現を示したことから、歯肉接合上皮においてもその形態や膜糖鎖の発現には歯根膜線維が影響している可能性があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Abe et al.: "Histopathological Change of Rat's Cutaneous Epithelium surrounding the Transplanted Tooth." Japanese Association for Dental Reserch,42st Annual Meeting Program and Abstracts of papers. 112 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi