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c-fos遺伝子の発現と歯周病の病態の関わりに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771744
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

塩野目 学  昭和大学, 歯学部, 助手 (50245809)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード歯周病 / c-fos遺伝子 / プロコラゲナーゼ遺伝子 / インターロイキン-1β
研究概要

我々はc-fos遺伝子発現と歯周病の病態との関係を明確にすることを目的として実験を行い、以下に示す結果を得た。
(1)炎症歯肉組織中におけるc-fos遺伝子発現の確認:5人の増殖性歯肉炎患者および5人の重度歯周炎患者から歯肉を採取し、通法に従い切片を作製後in situ hybridization法によりc-fos遺伝子の発現を確認することを試みたが、いずれの歯肉標本においても、c-fos遺伝子の発現は確認できなかった。現在、歯周病の急性炎症罹患部歯肉組織中のc-fos遺伝子発現の確認を行っている。
(2)ヒト歯肉線維芽細胞(HGF_S)の増殖およびmatrix metalloproteinase(MMP)-1、3産生におよぼすrhIL-1βの効果:HGF_SをrhIL-1βで刺激後、細胞増殖能をMTT比色定量法にて、MMP-1、3産生能をEIA法にて測定したところ、rhIL-1βはHGF_Sの細胞増殖能および、MMP-1、3産生能を濃度依存的に促進させた。
(3)HGF_Sのc-fos遺伝子およびprocollagenase(proC)遺伝子発現におよぼすrhIL-1βの影響:無血清培地で培養しているHGF_Sを0.25ng/mlのrhIL-1βで刺激すると、短時間でc-fos m-RNAおよびproC m-RNAの発現が認められた。c-fos m-RNAの発現量はrhIL-1βで刺激後1時間で最大となり、6時間後まで認められた。proC m-RNAの発現はそれよりも遅く、刺激開始2時間後から認められ、その発現量は24時間後まで経時的に増加した。また10μg/mlのcycloheximideの添加によりproC m-RNAの発現は抑制されたのに対し、c-fos m-RNAの発現は逆に促進された。このことは、rhIL-1β刺激によるc-fos遺伝子の転写誘導はタンパク合成を介していないことを示している。以上の結果から、rhIL-1β刺激によるc-fos遺伝子の発現は、その後のporC遺伝子の発現誘導に関与している可能性が明らかとなった。現在、HGF_Sへのc-fos遺伝子の導入を試みている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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