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Prevotella loescheiiのプラスミン様プロテアーゼの精製と諸性質

研究課題

研究課題/領域番号 06771753
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

是枝 雄二  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (00186842)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードPrevotella loescheii / プラスミン様酵素 / カリクレン / コラゲナーゼ / キニン産生カスケード
研究概要

本研究では、歯周病関連菌とされるPrevotella loescheii ATCC15930の細胞抽出液中からプラスミン様酵素の部分精製を行い、諸性質を検索した。酵素活性の測定はBoc-Val-Leu-Lys-MCA合成蛍光基質を用いるNagaseとBarrettの方法に従って行い、酵素精製に際しては、Q Sepharoseカラム、リシン-Sepharoseアフィニティカラム、ゲル濾過カラムを用いた一連のカラムクロマトグラフィによって行った。本酵素活性の至適pHは8.0であり、合成基質Boc-Val-Leu-Lys-MCAに対するKm値は、0.1mMであった。酵素活性に与える阻害剤の影響を調べたところDiPF(diisoprophyl flurohosphate)、APMSFにより酵素活性が阻害されたことからセリン酵素であることが考えられる。
生理的役割を調べるために、本精製酵素をヒト血清成分から精製したプレカリクレインに作用させ、あらかじめ色素を静脈注射したモルモットの皮下に精製プラスミン様酵素を注射し、色素の透過性への影響を調べた結果、血管透過性の亢進が認められた。このことは、Prevotella loescheiiのプラスミン様酵素がプレカリクレインを活性型カリクレンに変換したものと考えられる。また、本酵素をヒト歯根膜細胞の不活性型コラゲナーゼに作用させたところ活性型コラゲナーゼへの変換が認められた。以上のことから、細菌産生プロテアーゼが外因子として宿主側の内因性キニン産生カスケードに働きかけて、局所の血管透過性を亢進するとともに、コラゲナーゼの活性化にも関与するものと考えられ、そのことが局所の歯周組織や根尖組織の炎症の発症進展、破壊に関与することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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