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加齢に伴う部位別の顎粘膜圧縮特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771794
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

奥川 博司  東北大学, 歯学部, 助手 (90241645)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード血流量 / レーザードップラー血流計 / 顎粘膜 / 被圧縮特性
研究概要

有床義歯臨床において、その治療の成否は、各義歯床下粘膜部位間における咬合力負担の適正化に左右されている。そのため、能力の高い義歯の製作をするためには、顎口腔系の機能回復とともに、いかにして義歯床下組織を健康な状態に保てるかということが重要である。本研究の目的は、顎粘膜加圧下および加圧除去後の粘膜血流量を指標として、各年齢層における各部顎粘膜の被圧縮特性を把握し、口腔各部位の顎粘膜の加齢変化を明らかにすることである。そこで本年度は、その基礎的な知見を得るために、口蓋粘膜に規定した大きさの圧力を加えた場合に引き起こされる血流動態の変化について解析を行った。
被験者は全身的に健康で、歯周疾患や粘膜の異常を認めない20歳代の有歯顎者とし、口蓋正中部および上顎右側第1大臼歯・側切歯の歯頚部から約1cm口蓋側寄りの計3カ所を測定部位とした。血流量および圧力の同時測定のために、圧力トランスデューサを埋入した、レーザードップラー血流計(Perimed社製、Peri Flux PF3)専用のプローブを開発作製した。それを用いて約300g/cm^2の大きさで60秒間加圧し、前後2分間同時記録を行った。その結果、各部位とも加圧に伴い血流量の減少、及び圧力開放直後に加圧前に比較し一時的に増加した後に加圧前のレベルに戻るリバウンドが認められた。口蓋正中部の血流量は他の測定部位よりも有意に小さな値を示し、また圧力開放後加圧前のレベルに戻る時間は短い傾向を示した。上顎右側第1大臼歯部と側切歯部の傾向は被験者毎に異なり、特筆すべき知見は認められなかった。
今後は、圧力の大きさや測定部位を変化させるなど基礎的データを構築し、さらに他の年齢層、特に60代70代の無菌顎者を対象として研究を行い、年齢による義歯粘膜面下の部位別圧負担能の違いを、血流を基にして生理学的検討を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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