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骨格性下顎前突の外科的矯正治療施行後の咬合と下顎頭動態変化との関係-顎関節機能に調和した咬合再構築のために-

研究課題

研究課題/領域番号 06771809
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

岩片 信吾  新潟大学, 歯学部, 助手 (90242445)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード骨格性下顎前突者 / 外科的矯正治療 / 下顎運動
研究概要

外科的矯正治療の手術から約2年後の被験者の下顎運動の測定を行った。開閉口運動,滑走運動における切歯点および下顎頭の運動データを術前と比較し,さらに,対照として個性正常咬合を有し,かつ顎口腔系機能に異常を認めない正常有歯顎者の運動データを用いた.前方滑走運動に関しては,矢状顆路傾斜度,咬頭嵌合位から最前方位までの下顎頭の移動距離を分析した.側方滑走運動に関しては,咬頭嵌合位から最側方咬合位までの下顎頭の移動距離を分析した.また,開閉口運動に関しては,下顎頭の回転角と移動距離の関係を分析した.その結果は以下の様であった.
1)術後,滑走運動時の下顎頭の移動距離には増加が認められた.しかし,術前後の矢状顆路傾斜度の平均値には差が認められず,正常有歯顎者と比較して有意に小さい値を示したままであった.
2)開閉口運動時の下顎頭の移動距離の関係を分析した結果,術前はいずれの回転角で比較しても,下顎頭の移動距離は正常有歯顎者よりも著しく小さかった.術後は,移動距離の増加が認められ,正常有歯顎者の値に近づいた.
以上の結果から,外科的矯正治療による咬合の改変は,滑走運動時だけでなく,開閉口運動時における下顎頭の動態にも変化を及ぼすことが明らかになった.
術後に咬合を確立する際に,側方滑走運動時の臼歯部に咬合干渉が生じないようにするために,術後も矢状顆路傾斜度が小さいことを考慮することの重要性が示された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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