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咬筋Muscular Soundを用いた咬合高径決定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06771821
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

池田 隆志  徳島大学, 歯学部, 助手 (30193204)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードMuscular Sound / 咬筋 / 咬筋活動量
研究概要

咬筋Muscular Soundの特性を調べるため咬合高径を変化させた時の筋活動量(%MVC)とMuscular Soundの関係について検討した.Muscular Sound測定法として従来報告されているものは,加速度ピックアップを被験者の頬部咬筋相当部に接着させて行うものであるが,この測定法は皮膚表面の振動も同時に測定すること,加速度ピックアップは100Hz以上の周波数には特性が悪くなる問題点があった.聴診器で観察されるMuscular Soundは可聴音であることから,この測定系では実際に聴覚で感じている音を測定できていない可能性があるため,新たに可聴音を全域で測定することが可能なMuscular Sound測定装置を,小児用聴診器とマイクロホンを利用して製作した.実験は咬合力と高い相関関係にある筋活動量25,50,75,100%MVCを被験者(2名)にビジュアル フィードバックにて一定に保持させ,咬合高径は1P,切歯間距離5,10,15mmの高さのバイトブロックを各被験者毎に製作して両側臼歯部おいて咬合させ行った.
その結果,1.Muscular Soundはいずれの咬合高径においても25-75%MVCの間ではMVC値が大きくなるに従い聴覚による音量は大きくなった.しかし,100%MVCでは音量は75%より減少した.2.Muscular Soundのいずれの測定においても平均周波数は15Hz前後であり,どの咬合高径においても筋活動量が大きくなるに従い僅かに低域に移動する傾向が認められた.3.Muscular Soundのパワースペクトラムでは15Hz付近に存在するピークの大きさはいずれの咬合高径においても25-100%MVCの間で正の相関が認められた.しかし,100Hz前後にも小さなピークが存在し,このピークの大きさの変化は聴覚による音量と一致していた.
以上のことより聴覚により感じているMuscular Soundはパワースペクトラム上での100Hz付近での音を知覚している可能性が大きく,15Hz付近の振動は生体の揺らぎに由来するものと推測される.今後さらに被験者数を増加し,検討を加える予定である.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 近藤宏治: "咬筋におけるmuscular Soundの検討" 日本顎口腔機能学会雑誌. 1. 95-104 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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