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総義歯診査および作製用の無歯顎計測装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06771888
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

柿本 和俊  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (20194681)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード総義歯 / 診査 / 無歯顎 / 計測装置
研究概要

無歯顎顎堤形態の記録が簡単にでき,これをもとにして,咬合堤の作製や人工歯排列ができる簡単な装置を考案した.そして,使用方法,応用法および改良点について検討した.
本装置は,本体,上顎用可動プレート,下顎用可動プレート,上顎用描記プレートおよび下顎用描記プレートから構成される.材質は透明アクリルである.本体の基底板上には模型をスプリットキャスト形態にできるように突起をつけた.可動プレートは,基底板上を上下に移動でき,高さを本体背面の目盛りで読み取る.可動プレートに咬合床の咬合平面が接するように模型基底面を作製して,無歯顎の平行模型を作製する.可動プレート上に描記プレートを乗せ,模型や蝋義歯の歯槽頂もしくは人工歯等を記録する.本研究では,咬合床の作製,人工歯排列にどのような用いるかを検討し,基本となる使用方法を求めた.そして,本装置を講座員等に配布し,使用方法,改良点についての意見を求めた.
本装置によって,目的とした無歯顎顎堤の記録,切歯乳頭や歯槽頂の位置に応じた咬合床の作製や人工歯排列,無歯顎の平行模型が容易に製作できた.さらに,患者が使用している義歯の人工歯の位置や咬合接触部と顎堤との関係が診査・記録できることが判明した.これによって,旧義歯の前歯の排列位置に新義歯の前歯を排列することも可能であると考えられた.また,即時義歯症例において,抜歯前の歯の位置を記録することによって即時義歯の人工歯の位置を天然歯の位置にあわせて作製できる可能性があることも示唆された.
一方,改良点として模型をスプリットキャストとするための本体の突起の長さが不十分なこと,模型基底面製作時に可動プレートを移動させるための溝に石膏が入るのでブロックアウトが必要なこと,可動プレートの強度に不安があること,下顎用可動プレートの臼後パット部の削り込みの形態が不都合なことなどが指摘された.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柿本和俊: "総義歯製作のための臨床的診査装置の開発" 日本補綴歯科学会雑誌. 38巻(92回特別号). 165 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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