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周術期の悪性腫瘍患者における播種性血管内凝固症候群の早期診断基準に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771901
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

廣瀬 康行  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80228840)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード周術期 / 口腔癌 / 播種性血管内凝固症候群 / DIC / 分子マ-カ / TNF
研究概要

悪性腫瘍切除術を受ける患者にinformed conscentを得て,手術直前,手術直後,術後の第1,第3,第5ならびに第7病日に臨床症状を観察するとともに,血小板,フィブリノーゲン,フィブリン分解産物(FDP),プロトロンビン時間,フィブリン分解産物ダイマー分画(D-dymer),プラスミン・α2プラスミンインヒビター複合体(PIC),トロンビン・アンチトロンビンIII複合体(TAT)を,加えて術前には腫瘍壊死因子(TNF)も併せて測定した.さらに術前,術直後ならびに術後第3病日には,インターロイキン1(IL-1)ならびにインターロイキン6(IL-6)も測定し,これらのデータの推移とその大きさを周術期の臨床症状の推移とその軽重へ関連づけることで,DIC早期診断のための各分子マーカーのcut off valueを求める試みを為した.またTNF,IL-1,IL-6,D-dymer,TAT,PICとDIC分子マーカーの推移から,術前よりDIC high risk群とDIC low risk群とを弁別するため基準を見い出そうとした.その結果,確かに術前のTNF値と術後のDIC分子マ-カの推移ならびに値の大きさととの相関が認められ,術前TNF値はDIC high risk群とDIC low risk群とを弁別するための要素となりうることがわかった.しかし本研究結果は定性的な段階であり,量的な確証を得る段階までには至らなかった.またIL-1,IL-6については得られた値が不安定になりやすく,一概にDICの早期診断要素となりうるとは言えなかった.なお術前のTNF値は口腔癌におけるTNM分類と相関している傾向があり,術前にTNF値を測定しなくてもTNM分類で代用できる可能性が示唆された.
口腔外科悪性腫瘍患者の周術期における播種性血管内凝固症候群の早期診断基準を確立するためには以上の課題を踏まえながらさらなる研究が必要であろう.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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