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口腔扁平上皮癌および前癌病変における癌抑制遺伝子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771954
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

小田 泰之  日本大学, 歯学部, 助手 (60214144)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードoral squamous cell carcinoma / p53 protein / p53 gene / tumor suppresor gene
研究概要

口腔領域の扁平上皮癌および前癌病変において、癌抑制遺伝子の産物であるp53蛋白の発現をMicro Waveを応用した方法により免疫組織学的に検索すると共にp53遺伝子における点突然変異の有無について温度勾配電気泳動法(TGGE)を用い検索し、以下の結果を得た。
p53蛋白の発現は放射線療法および化学療法を施していない口腔扁平上皮癌原発部の生検材料57例中19例(33.3%)で認められた。またp53蛋白に対する陽性反応は基底層および基底層上部に相当する癌細胞の核内に均一に認められ、癌真珠においても残存する核内に認められた。Epitherial dysplasia10例中2例ではp53蛋白に対する陽性所見を基底層およびその上部の核に認め、白板症10例中1例にも陽性反応を認めたが、severe epithelial dysplasiaを伴う例であった。なお、正常の口腔粘膜上皮およびEqithelial hyperplasiaでは陰性であった。
口腔扁平上皮癌のホルマリン固定パラフィン包埋材料よりDNAを抽出し、p53遺伝子のエクソン5,6およびエクソン7,8に相当する部位をPCR法により増幅し、TGGEを用い泳動パターンを検索し、p53蛋白陽性例19例中17例でp53蛋白陰性例30例中1例で複数のバンドパターンが認められp53蛋白陽性例で高頻度でp53遺伝子における点突然変異が考えられた。p53蛋白陽性例19例中複数のバンドパターンが認められた17例のうち6例はエクソン5,6、11例はエクソン7,8のものであり、p53蛋白陰性例30例中複数のバンドパターンが認められた1例はエクソン7,8のものであった。p53蛋白陽性例および点突然変異が考えられた例はすべてのStageで種々の頻度で認められた本遺伝子の変異がかなり早期からその増幅および進展にかかわり合いを有していることが考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 草間 薫: "口腔扁平上皮癌の発生、増殖および進展におけるp53蛋白およびp53遺伝子について" 消化器と免疫. 第29巻. 223-228 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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