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歯科治療中の精神的緊張度測定に関する基礎及び臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771956
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

石橋 肇  日本大学, 松戸歯学部, 専任講師 (90184564)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード精神性発汗 / 末梢温 / 歯科治療 / 笑気吸入鎮静法 / 交感神経緊張
研究概要

【基礎的研究】健康な成人ボランティア15名を対象とし、30%笑気の吸入が母指掌側遠位部の精神生発汗と末梢温に与える影響をKenz Perspiro OSS-100とサーミスタ温度計とにより観察し、以下の結論を得た。
1.笑気吸入により、発汗量の増加する群(n=9)と増加しない群(n=6)にわけることができた。
2.発汗増加群において発汗増加の開始は笑気吸入開始から平均3分12秒後で終了は7分11秒後、持続時間は3分59秒であった。また、発汗増加群の発汗増加時の発汗量は対照値の約1.8倍であった。
3.発汗増加群では発汗量の増加に伴い皮膚温の下降がみられた。無変化群では大きな変化はみられなかった。
4.発汗増加群における発汗量の増加と皮膚温の低下から笑気吸入初期に交感神経緊張状態が惹起されることが示唆された。
【臨床的研究】本学付属病院外来及び入院患者で、本研究の意義及び方法などを説明し、同意の得られた24名(男性11名、女性13名)42症例の患者を対象とした。治療の内容は、一般歯科治療20例、抜歯19例、上顎洞根治術1例、歯根嚢胞摘出術1例、下顎骨骨折非観血的整復固定術1例であった。42例中7例に静脈内鎮静法を33例に笑気吸入鎮静法を施行した。基礎研究と同様に精神性発汗を観察し、以下の結論を得た。
1.歯科治療中の局所麻酔、形成・印象採得などの種々の操作により精神性発汗は一過性に増加した。
2.体位変換、会話などの刺激によっても精神性発汗の増加はみられた。
3.静脈内鎮静法により、上記の精神性発汗の増加は抑制されたが、笑気吸入鎮静法での抑制は少なかった。
4.精神性発汗量の観察により歯科治療中の精神的緊張度を測定できる可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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