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口腔癌周辺にみられる異常上皮の悪性潜在能に関する細胞化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06771963
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

河原 健司  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80247311)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード悪性潜在能 / 細胞化学的研究 / 異形成上皮 / 異常上皮 / 口腔粘膜癌 / 核DNA量 / DNA ploidy pattern / 顕微分光測光
研究概要

口腔粘膜扁平上皮癌新鮮例のうち、癌周辺上皮に何らかの組織学的な異常が確認された症例を対象とし以下の検索を行なった。
1.臨床的検索:性、年齢、部位、癌の臨床進展度、周辺粘膜の肉眼所見、癌との位置関係について検討した。その結果、口腔粘膜癌全体と比較して、性、年齢構成に有意差は認められなかった。部位では舌が約50%と多く、臨床進展度ではT2までの小さい症例が約80%を占めていた。肉眼所見では白斑が約65%と最も多く、位置関係では異常上皮内に癌が認められたもの(I型)が約50%、両者が互いに接するもの(II型)が約30%、非連続した部位に認められるもの(III型)が約5%、II+IIIが約15%であった。
2.組織学的検索:実験材料にH-E染色を行い顕鏡した。その結果、癌の分化異型度は高分化で低異型のものが約80%を占めていた。周辺上皮の組織所見では異形成を欠くものが約10%、軽度異形成が約50%、中等度が約20%、高度が約20%であった。
3.核DNA量の検索:パラフィン包埋したブロックより単離細胞塗抹標本を作成、Feulgen染色を施した。この標本を顕微分光測光法を用い、Feulgen DNAの光学濃度を測光し、パソコンにてデーター解析を行い核DNA量ヒストグラムを作成した。また、この他に分散値と4C以上の細胞頻度を求めた。その結果、原発巣のDNA ploidy patternはdiploidy patternが約30%、aneuploidy patternが約70%でった。周辺異常上皮ではdiploidyが約55%、aneuploidyが約45%であった。周辺異常上皮の分散と4C以上の細胞頻度は、全般的に癌と健常上皮の中間的な値を示していたが、約15%の症例では癌の最低値を越えていた。異形成の有無とDNA ploidy patternとは明らかな関連性は認められなかった。また、異形成を有する上皮は無いものに比べ、分散、4C以上の細胞頻度が高い傾向であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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