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最近開発されたオリゴ糖の齲蝕原性のスクリーニング

研究課題

研究課題/領域番号 06771985
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

加納 能理子  東北大学, 歯学部, 助手 (10214496)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードガラクトオリゴ糖 / 口腔レンサ球菌 / 酸産生能
研究概要

研究概要::lactosylfructoside(O-β-D-galactopyranosyl-(1→4)-O-α-D-glucopyranosyl-(1←2)-β-D-fructofuranoside:ラクトスクロース(L.S.)は、その分子構造にラクトース骨格とスクロース骨格を有し、ヒト腸内細菌叢の改善効果が報告されている甘味度70%の三糖類である。今回、口腔レンサ細菌によるL.S.の代謝についてin vitro で検討した。材料と方法:供試菌株-S.sobrinus 6715、S.sanguis ATCC 15914、S.oralis ATCC 10557、S.gordonii Challis 1)口腔レンサ球菌の酸産生能の比較 実2日前よりBHI培地で、前日にGlucose、Galactose、Lactose、L.S.をそれぞれ終濃度0.2%で添加したTripticase peptone、Tryptone、Yeast extract培地で前培養を行った。実験当日、同じ糖濃度の新しい9倍容の同培地に植え継ぎ4時間培養後、遠心分離によって得られたpelletを150mM KC1・50mM MgSO_4で2回洗浄した。こうして得られたpelletを懸濁し37℃恒温槽中にて、0.1%の糖を代謝基質として与えpH=7.0にて50mMKOHで滴定し、酸産生能を評価した。2)S.oralis 10557によるL.S.の代謝機構 BHI培地で前培養後0.2%糖添加培地で24時間培養し、Iwamiらの方法に従い、トルエン・アセトン処理した菌液を用いて実験を行った。(1) 2-Nitrophenyl-β-D-galactopyranoside(ONPG)、O-Nitrophenyl-β-D-galactopyranoside-6-phosphate(ONPGP)の発色から菌液のβ-galactosidase、Phosphoβ-galactosidaseの活性を測定した。(2) 0.2%L.S.添加培地で培養し前述の方法で得られた菌液に、MgCl_2、終濃度5mMのL.S.を添加し、37℃恒温槽中にて分解され遊離してくる糖の濃度を酵素法で測定した。結果:1)L.S.を代謝基質とした場合、S.oralis 10557が最も高い酸産生能を示した。2)(1)Gal、L.S.で培養するとβ-galactosidaseが、LacではP-β-galactosidaseが誘導された。(2)経時的にGalの遊離が示された。以上より、S.oralis ATCC 10557がL.S.を代謝する際にはβ-galactosidaseが誘導され、これによってGalの遊離が起こることが示された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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