研究課題/領域番号 |
06771987
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
千葉 美麗 東北大学, 歯学部, 助手 (10236820)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 接着分子 / 骨吸収 / インテグリン / 分化 / ステロイドホルモン / 骨髄細胞 / レチノイン酸 |
研究概要 |
破骨細胞膜表面に発現誘導される接着分子インテグリンαvβ_3は、骨吸収を行なう上で重要な骨基質の認識と接着およびシグナル伝達機構に関与していることが報告されている。本年度は、特にステロイドホルモンスーパーファミリーに属する数種の骨代謝調節ホルモンについて、破骨細胞前駆細胞でのαvβ_3ヘテロダイマーの発現に及ぼす影響を検討した。 鶏骨髄細胞をFicoll-Hypaque比重遠心法により分画し、charcoal-stripped 10%血清を含むαMEM(フェノールレッド不含)中で24時間培養後、非付着細胞を採取した。レチノイン酸(RA)、活性型ビタミンD_3(D_3)、エストロゲン(E_2)、デキサメサゾン(Dex)を添加して3日間培養し、αvとβ_3の各サブユニットのmRNAと細胞膜表面への蛋白の発現に対する効果を解析した。RA処理によりαvサブユニットmRNAレベルは変化しなかったが、β_3サブユニットmRNAは増加した。D処理によりαvとβ_3の両サブユニットのmRNAは共に増加した。RAとDとの併用によりβ_3サブユニットのmRNAは相乗的に増強された。細胞膜表面へのαvβ_3ヘテロダイマー蛋白の発現はβ_3サブユニットmRNAレベルと相関した。E_2単独の効果はみられなかったが、Dと併用して用いた場合、D単独に比べて、αvサブユニットmRNAは減少し、β_3サブユニットmRNAは増加した。Dexはαvとβ_3の両サブユニットのmRNAを減少させた。 以上より、ステロイドホルモンスーパーファミリーは破骨細胞前駆細胞のインテグリンαvβ_3の発現を調節し、骨吸収機序において重要な役割を果たしていることが示唆された。
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