• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アモルファス金属をコーディングした矯正材料の摩擦特性について

研究課題

研究課題/領域番号 06772007
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

瑞木 裕史  徳島大学, 歯学部, 助手 (00211318)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードフリクション / アモルファス金属 / ステイディングメカニクス
研究概要

矯正臨床において、ブラケットとワイヤーの間に生じる摩擦抵抗は、歯牙移動の障害となるばかりか、固定の崩壊をもたらす原因ともなり得る。近年摩擦抵抗を軽減するために種々の形状のブラケットが開発されているが、今回、材質面での改善法として非晶質材料ゆえに低摩擦性を有すると言われるアモルファス金属をワイヤーにコーティングし、その摩擦軽減効果の検討を試みた。
対照群としてCo-Cr合金線を、実験群としてタングステン系アモルファス金属をスパッタリング法にて0.1nmの膜厚でコーティングしたCo-Cr合金線を用いて、摩擦抵抗、歯牙移動速度、機械的特性を計測比較し、これによって以下のような結果を得た。
1、ブラケットとワイヤーの間に生じる摩擦抵抗はアモルファス金属のコーティングによって減少した。
2、模擬実験装置を用いてアモルファス金属のコーティング群の効率的な歯牙移動が可能となることが証明された。
3、コーティングによってCo-Cr合金線の弾性は若干低下するが、堅さなどの機械的特性は損なわれないことが確認された。
以上の結果から、従来より臨床においてよく用いられているCo-Cr合金線にアモルファスコーティングを施すことによりワイヤーの機械的性質をあまり損なわずに摩擦抵抗を減少させ、効率的な歯牙移動が可能となることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi