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小児の齲蝕感受性と獲得被膜構成タンパク質の特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06772048
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

高橋 智秀  鶴見大学, 歯学部, 助手 (40247341)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード酸処理エナメル質 / 獲得被膜 / アミノ酸分析
研究概要

歯磨剤による清掃直後、または修復処置に伴なう酸処理直後の歯表面には、唾液中のタンパク質が特異的に吸着して獲得被膜が形成される。これらの唾液タンパク質にはいくつかの種類があり、歯面との吸着状態に強度の差があることをこれまでの研究で示してきた。現在小児の獲得被膜の個体差や、齲蝕感受性との関連についての研究を計画している。しかし、大人であっても形成された時間が分っている獲得被膜だけを、分析可能な量だけ1口腔から採取したり、直接ヒトの口腔内から唾液や血液を混入させずに採取することは非常に困難である。今回の研究では、複数の被検者について、各被験者から計測可能な量の被膜を効率良く実験的に形成・採取する方法を考案した。被験者は歯磨剤を用いずに歯磨きし、超純水で洗口後、吸引装置で舌下から貯留唾液を30ml採取した。唾液採取には30〜150分を要した。細菌や食物を除去するために、唾液は15,000rpmで10分間の遠心分離を行ない、上清のみを使用した。一方、同一規格(10×6×2mm)で作製したウシエナメル質ブロックの表面を30秒間酸処理し、ディスポ-ザブルの蓋付きプラスチックシャーレに20個接着し、これに上清を加え、発砲スチロールの氷上に置き、2時間振盪して被膜を形成した。2時間後にエナメル表面質を充分水洗・乾燥し、被膜をスケーラーで掻き取って採取した。これを6規定塩酸で24時間(110℃)加水分解した後、日立L-8500型高速アミノ酸分析装置で分析した。その結果、6人の個々の被検者の唾液について20歯面から採取し計測できた被膜試料は約7,000〜9,000ngであり、この方法によって充分計測可能な量の被膜を採取できることが分った。またこれらの採取被膜試料は、グリシン、グルタミン酸、プロリンの多い高プロリンタンパク質であることが確認され、これまでの研究結果とも一致している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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