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酸処理エナメル質の再石灰化機構に関する電顕的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06772049
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

高見澤 豊  鶴見大学, 歯学部, 助手 (10257347)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードエナメル質 / 再石灰化 / 酸処理法 / HREM
研究概要

酸処理されたエナメル質は口腔内環境下で経時的に再石灰化するが、研究の多くは分析化学的手段あるいは走査電顕によるものである。酸処理エナメル質の再石灰化過程を詳細に検討する上で透過電顕による観察は不可欠であるが、硬組織の透過電顕試料の作成には技術的な熟練が必要とされる。今回、酸処理エナメル質の再石灰化過程を潅流系実験装置内で再現し沈着結晶を高分解能透過電顕(HREM)で観察することを企てるに当り、試料作成法の技術的な改善をはかり、HREM観察をおこなうこととした。そして、これらの技術的改善について株式会社トプコンの坂本英明氏らの協力を得た。
実験試料は、ウシ切歯唇側面から得られたエナメル質ブロックである。ブロック表面を65%リン酸で酸処理した後、潅流系実験装置に取り付け再石灰化実験をおこなった。実験終了後、試料はエポン樹脂で包埋したが、エポン樹脂処方は硬組織試料用に硬めになるようにした。再石灰化層とエナメル質を縦断するように、ダイヤモンドナイフを取り付けたウルトラミクロトームで超薄切し、HREM(トプコン社製、EB-002)を用いて加速電圧200kVで観察した。
HREM観察により、酸処理エナメル質表面に新生結晶の形成が確認された。直接倍率16万倍および20万倍の観察で、鮮明な結晶像を得ることに成功した。
硬組織試料の透過電顕的研究をおこなう上で貴重な試料作成技術を修得できたと考えられ、今後、酸処理エナメル質の再石灰化過程を解明するために用いていきたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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