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フェニトインによる歯肉増殖における歯肉切除後の再増殖予防プログラムの作成

研究課題

研究課題/領域番号 06772051
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

花輪 正彦  松本歯科大学, 歯学部, 助手 (70257517)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード薬物性歯肉増殖症 / 歯肉切除 / フェニトイン / 予防プログラム / 歯肉切除の予後
研究概要

本研究は,てんかん患者などにおける歯肉切除後の再増殖の予防を目的とし,歯肉切除後の経過を観察し,切除後の経過期間と再増殖の程度,歯肉縁の経過,清掃状態,フェニトイン投与量などの諸因子との関わりについて検討した。年齢,抗痙攣剤の投与量,投与期間等を問診により調査し,術前,切除1週間後,1ヶ月後,2ヶ月後に全顎歯肉を対象とし,精密診査を行った。歯肉増殖の程度の判定に関しては,Sternの分類を参考にし,質的,量的変化を5段階に分類し,判定した。口腔内写真,石膏模型も判定の参考資料とした。患者は17〜27歳の男性10名で,抗痙攣剤は全員が3〜5歳時より投与されており,投与期間は,平均18.4年間であった。フェニトインの投与量は,200mgで全員共通であった。その他,バルプロ酸ナトリウム1200mgを4名,カルバマゼピン600mgを4名が併用していた。口腔内診査の結果,被験者全員からほぼ共通した所見が得られた。すなわち,術前の全顎歯肉には発赤,腫脹等の炎症症状が認められ,ポケットは平均4.7mmであった。増殖部位は,6名が全顎,4名が前歯部のみであり,増殖の程度はSternの分類でClassIIIが6名,ClassII,ClassIVが2名ずつであった。切除1週間後の歯肉組織は,びらん状態となっており,ポケットは平均2.5mmとなっていた。口腔清掃状態は1週間後が最も悪く,これは出血,疼痛等によりブラッシングが不徹底であったためと思われた。切除1ヶ月後では創面はほぼ治癒していたが,歯肉組織に発赤がみられ,Sternの分類で全員がClassIであった。切除2ヶ月後には全員がClassIIであり,軽度の量的変化があり,歯肉縁や歯間乳頭部での増殖が認められた。フェニトイン1日投与量200mgを服用し,歯肉切除後の清掃状態が不良な者においては,すべての者に歯肉切除後1ヶ月で再増殖傾向が認められ,2ヶ月後では歯間乳頭部に明らかな増殖が認められた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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