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炭素-炭素二重結合への分子フッ素付加反応を利用する生理活性物質の合成

研究課題

研究課題/領域番号 06772060
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関東北大学

研究代表者

豊田 朱見  東北大学, 薬学部, 教務職員 (80237148)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード炭素環ヌクレオシド / 分子フッ素 / フッ素付加反応 / 2-azabicyclo[2.2.1]heptene / 含フッ素プリンヌクレオシド / difluoroergosterol / 含フッ素アミノ酸
研究概要

1)炭素環部にフッ素を有する炭素環ヌクレオシドの合成:申請者らは炭素環ヌクレオシドの糖部にフッ素を導入すべく,種々の基質のC-C二重結合への分子フッ素を用いたフッ素付加反応を検討した結果,bicyclo[2.2.1]hepten類へのフッ素付加反応が選択的に進行することを見い出した.また,炭素環ヌクレオシドの出発原料として広く用いられている2-azabicyclo[2.2.1]hepteneの2位に電子吸引性置換基を導入することにより選択的なフッ素付加反応が可能となることを見い出し,フッ素付加体から申請者らにより開発されていた還元的アミド開裂反応を利用して含フッ素シクロペンタノールアミンに導き,常法に従いプリン塩基を構築し新規含フッ素プリンヌクレオシドの合成に成功した.
2)側鎖二重結合にフッ素を有するステロイド類の合成:Ergosterolの5,7-ジエン部をウラゾールで保護することにより側鎖二重結合への分子フッ素の付加反応が選択的に進行することを見い出した.フッ素付加体をLAH還元により脱保護し,22,23-difluoroergosterolの合成に成功した.
3)含フッ素アミノ酸の合成:脂肪族および芳香族デヒドロアミノ酸類への分子フッ素付加反応を検討した結果,脂肪族ではアズラクトン型,芳香族ではその開環型のデヒドロアミノ酸を基質としたときに選択的なフッ素付加反応が可能となることを見い出した.また,フッ素付加体の加水分解により得られる含フッ素ケトエステル体のジアステレオ選択的還元的アミノ化反応を経て,β位にフッ素を有するα-アミノ酸の一般的合成法を確立した.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Akemi Toyota: "Addition of Molecular Fluorine to Bicyclo[2.2.1]hept-2-one Derivatives and Conuersion to Fluorine-Containing Carbocyclic Nucleosides" Tetrahedron Lett.35. 5665-5668 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Akemi Toyota: "Facile Synthesis of 5α-Fluorocholestan-3-one from 4-Cholesten-3-one via Molecular Fluorine Addition and Reductive Defluorination" Chem.Pharm,Bull.42. 459-461 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Chikara Kaneko: "Reaction of Methane with Molecular Fluorine:an Ab Initio MO Study" Chem.Pharm,Bull.42. 745-747 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 金子主税: "炭素-炭素二重結合(特にエノン類)への分子フッ素の付加反応" 薬学雑誌. 114. 160-170 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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