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gp120とCD4の結合を阻害するazaphilone系化合物に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06772076
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関北里大学

研究代表者

松崎 桂一  北里大学, 薬学部, 助手 (20229454)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードisochromophilone I / isochromophilone II / azaphilone / gp120 / CD4
研究概要

1.Azaphilone系化合物のgp120-CD4結合阻害活性と構造活性相関
gp120-CD4結合阻害物質isochromophilone I(1)、II(2)生産菌の培養液中より既知azaphilone系化合物ochrephilone(3)、sclerotiorin(4)、rubrorotiorin等を単離した。また、他の既知azaphilone系化合物を入手し、gp120-CD4結合阻害活性を測定した結果、これら既知化合物には阻害活性がほとんどなく、MAO阻害物質として報告してあるTL-lに1、2と同程度の阻害活性が認められた。このことから、活性発現に5位の塩素が必須であり、8位がカルボニルでは活性が無いことが明らかになった。今後、コンフォメーション解析を含め7、8位の置換器効果を詳細に検討してみたい。
2.発酵を利用した1、2誘導体の作成
通常の1、2生産培地中にKBrを添加し、得られた抽出物をHPLCで分析した結果、通常培養とは異なる物質を生産していることが明らかになった。これら生産物質を単離、構造解析した結果、azaphilone骨格の生合成中間体と予想される、l-(2-formyl-3,5-dihydroxy-4-methylphenyl-5,7-dimethyl-nona-trans-3,-trans-5-dien-2-one(5)を大量に得、そのほかに3と、5位の塩素原子無置換のazaphilone系化合物であった。これらには阻害活性が認められなかった。また、TLC上、1とほぼ同じRf値に阻害活性を示す物質の存在が推定されたので、本画分を検討した結果、極微量の1の塩素原子が臭素置換した物質を単離した。本来、大量に生産している4の塩素原子の臭素置換体がまったく生産されず、5を大量に生産していたことから、臭素はazaphilone骨格の塩素化を阻害し、塩素化はazaphilone系化合物の生合成に重要な意味を持つものと思われる。
3.生合成研究と絶対構造決定への応用
1、2生産培養液中にポリケチド合成阻害剤であるセルレニンを加え、azaphilone系化合物の生合成経路の初期段階を停止させ、1、2生合成前駆体と予想される3、4等を添加し、生産物質を分析した結果、1、2の生産を確認するに至らなかった。元来、1、2の蓄積量が3、4等より微量であることから、高生産株の取得が重要と思われる。尚、NOE実験などにより、1、2の相対構造を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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