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連続[3,3]シグマトロピー転位反応を機軸とするタキサン類の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 06772084
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関明治薬科大学

研究代表者

平井 善勝  明治薬科大学, 薬学部, 助手 (70260982)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードタキソ-ル / [3,3]シグマトロピー転位 / 合成 / (+)-carvone / 連続Michael反応
研究概要

タキサン型ジテルペノイドの一つタキソ-ルは、西洋イチイの樹皮の微量成分で強い抗腫瘍活性を示し、他に例を見ない特異な化学構造を持つことから薬理学的にも合成化学的にも興味の持たれる化合物である。筆者は、研究計画書に示したように、4の加熱による連続[3,3]シグマトロピー転位を機軸とするタキサン骨格の効果的合成法の確立を目指し本研究を行い、次に示す結果を得た。
1)市販の(+)-carvoneより連続Michael反応、Birch還元、PCC酸化、アルキル化反応等を利用し、5行程でビシクロ[2.2.2]オクタン誘導体1が収率良く合成できた。
2)化合物1のカルボニル基をオレフィンに変換後、KAPAによりイソプロペニル基を異性化し、得られたオレフィンをエポキシドに変換した後、LDAを反応させジエン2に導いた。得られたジエン2を加熱するとoxy-Cope転位が容易に進行しタキサン類A/B環に相当する光学活性ケトオレフィン3が合成できた。
3)第3アルコール2をトリエン4とし、Claisen転位により6とする試みは、アリルエーテル化が進行しなかったため断念し、X=CH_2の5を使用することにした。化合物2のアリルアルコール部分を酸により転位後、Claisen転位により得られるエステルをアルデヒドに還元、Grignard試薬の付加反応を利用し、2から5行程で重要鍵中間体5を合成した。
本研究によりタキサン骨格合成上重要な鍵中間体5の合成法を開発することができたため,トリエン5の加熱による7の合成及びタキサン類合成について現在検討している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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