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安全装置付き保護戦略による固相ぺプチド合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 06772087
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関京都薬科大学

研究代表者

木村 徹  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (70204980)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード固相ペプチド合成 / 保護基 / 安全装置付保護 / リンカー / 樹脂担体 / 還元的酸処理脱保護法
研究概要

我々の開発した安全装置付保護の概念を使用して固相ぺプチド合成に使用する樹脂担体を開発した.我々の安全装置付保護基はいずれもベンジル型保護基であり,そのベンゼン環に電子吸引性のスルホキシドを安全装置として有している.酸に対する保護基の安定性は対応するベンジル基に比べて数百倍程度安定である.またこのスルホキシドはシリル化合物により容易にスルフィドに還元され電子供与性基に変化し,対応するベンジル基より百倍程度酸で切断され易くなる.
この安全装置付保護法をぺプチドと樹脂担体との結合に利用する為,次の二種類の二官能基性化合物(リンカー)を設計,合成した.a)カルボン酸遊離型リンカーとして4-hydroxy-4-(2,5-dimethyl-4-methylsulfinylphenyl)butanoic acidを,b)アミド遊離型リンカーとして4-(4'-methoxyphenylaminomethyl)-3-methoxyphenylsulfinylhexanoic acidを合成した.
これらのリンカーを樹脂担体に導入し,ついでアミノ酸1残基を結合した樹脂を合成して種々の試薬に対するリンカーの安定性を検討したところ,固相ぺプチド合成に十分使用できる性質を有していた.
そこでこのアミノ酸樹脂を使用してモデルぺプチドの合成を行った.側鎖官能基に安全装置付保護基を有するアミノ酸誘導体を使用し,効率的固相ぺプチド合成法にて保護ぺプチド樹脂を合成した.我々の開発したシリル化合物,スカベンジャー,トリフルオロ酢酸系の脱保護試薬で処理し,保護基中のスルホキシドの還元と保護基の除去及び樹脂からのぺプチドの切り出しを行った.粗製品ぺプチドの純度は従来法で合成した場合より高いものであった.
さらにこの安全装置付リンカーを,保護フラグメントペプチドの合成や環状ぺプチドの合成等に使用することを検討していきたい.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshiaki Kiso: "A new reductive acidolysis final deprotection strategy in solid phase peptide synthesis.Use of a new safety-catch linker." Tetrahedron Letters. 35. 3571-3574 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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