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Avermectin類及びその類縁体の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 06772090
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関京都薬科大学

研究代表者

矢倉 隆之  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (70220126)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードAbermectin / ヘキサヒドロベンゾフランユニット / スピロケタールユニット / 酢酸ロジウム(II)触媒C-H挿入反応 / オクタヒドロベンゾフラン-2-オン / β-ケトスルホキシドの立体選択的還元 / 立体選択的アルドール反応 / 立体選択的ベンジリデン化反応
研究概要

Avermectin類の2つのサブユニットであるヘキサヒドロベンゾフラン及びスピロケタールユニットの合成を検討した。まず、ヘキサヒドロベンゾフランユニットについてはその母核の新規構築法の開発を目的とし、2,3-位に酸素官能基を有するシクロヘキサノール誘導体から合成したジアゾアセトアセテートの酢酸ロジウム(II)触媒によるC-H挿入反応を検討した。2位置換基がシリルオキシ基の時、6位での閉環反応が位置選択的におこってオクタヒドロベンゾフラン-2-オンが得られた。また、シクロヘキサン環のコンフォメーションによる反応挙動の違いも検討し、ジアゾアセトアセテート基がアキシャルの場合に反応はより収率良く進行し、シス縮環体のみが得られることもわかった。今後、この反応を用いてヘキサベンゾフランユニットの合成を完成させる。一方、スピロケタールユニットの合成はC16-C20及びC21-C27フラグメントの合成に成功した。Lーリンゴ酸ジメチルの一方のエステルを選択的に還元して1,2-ジオールとし、アセトナイドで保護した後、光学活性な(R)-メチルp-トリルスルホキシドとLDA存在下反応させてβ-ケトスルホキシドを得た。このものをDIBAL-Hで還元すると目的とするS配置のアルコール(C16-C20フラグメント)が選択的に得られた。また、市販のメチル(S)-3-ヒドロキシ-2-メチルプロピオネートの一級水酸基をベンジル化し、エステル基を還元してアルデヒドを合成し、このものとプロピオン酸チオールエステルから合成したケテンシリルアセタールの立体選択的アルドール反応、続く水酸基のシリル化、チオールエステル基の還元、Wittig反応によりα,β-不飽和エステルを得た。このもののシリルエーテルを脱保護し、得られた二級水酸基を用いて立体選択的ベンジリデン化反応を行いC21-C27フラグメントを合成した。今後、両者をカップリングさせてスピロケタールユニットの合成を行う。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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