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酸分泌機構の生化学的、分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06772127
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

浅野 真司  富山医科薬科大学, 薬学部, 助手 (90167891)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードH^+,K^+-ATPase / 胃酸分泌 / 能動輸送 / cDNA / クローニング / 遺伝子発現 / 構造一活性相関
研究概要

胃H^+,K^+-ATPaseは胃酸の分泌の最終段階に携わるプロトンポンプである。H^+,K^+-ATPaseの構成サブユニット(α、β)については、そのアミノ酸一次構造が明らかになり、そのトポロジーや高次構造についての情報も増えつつある。しかしながら、その発現系の構築が困難なことが大きな障害となって、これまでH^+,K^+-ATPaseの構造と機能との相関、とりわけイオンの認識、輸送にかかわる構造、ATPの加水分解とイオンの能動輸送の共役に携わる構造についてはほとんど研究が進んでいなかった。また、最近、胃H^+,K^+-ATPaseと同じファミリーに属するプロトンポンプが大腸、腎臓などに存在することが明らかになった。そこで本年度は、胃および大腸のH^+,K^+-ATPaseの発現系の開発を中心に研究を進めた。われわれはウサギの胃粘膜からH^+,K^+-ATPase α、βサブユニットのcDNAを単離して、その5′非翻訳領域の一部を取り除いた後、哺乳類の発現ベクターに組み込んだ。これをヒト腎臓由来の培養細胞に導入すると、H^+,K^+-ATPaseとしての機能が発現され、その特異的な阻害剤であるSCH28080やScopadulcic acid Bによって濃度依存的に阻害された。また、モルモットの大腸から得られた"腸型"のH^+,K^+-ATPaseについては、βサブユニットのcDNAのクローニングに成功していないため、大腸のH^+,K^+-ATPaseのαサブユニットと胃H^+,K^+ATPaseのβサブユニットのcDNAを細胞に導入して、ハイブリッドATPaseたんぱく質を発現させることに成功した。次年度以降は、これらの系を用いて、部位特異的変異の導入、キメラATPaseを作成するなどして、引き続きこれらATPaseの構造と機能との関連を研究する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shinji Asano: "C-terminal topology of gastric H^+,K^+-ATPase" Biochemical Journal. 299. 59-64 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Shinji Asano: "Monoclonal Antibody HK4013 Recognizes an Epitope Specific for Gastric Subtype of H^+,K^+-ATPase." Journal of Biochemistry. 116. 1069-1074 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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