研究課題/領域番号 |
06772131
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 幸彦 京都大学, 薬学部, 助手 (80243038)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | プロスタグランジンF2a / プロスタノイド受容体 / 7回膜貫通型受容体 / 黄体 / 顆粒膜細胞 / 転写誘導 / 退縮 / 性周期 |
研究概要 |
プロスタグランジン(PG)F2aは、プロゲステロンやエストロゲン刺激により子宮内膜で産生分泌され、その特異受容体を介して黄体に作用し、黄体刺激ホルモン(LH)によるcAMP量上昇を抑制的に調節する。PGF2aはこの作用から、性周期における黄体退縮の制御因子と見なされているが、その受容体を介した作用機序は不明な点が多い。申請者らは既に、マウスのPGF2a受容体の一次構造を明らかにし、これが7回膜貫通構造を有するG蛋白共役型の受容体であること、本受容体はイノシトールリン脂質代謝の亢進作用を示すこと、本受容体が腎臓、肺、心臓の他、卵巣に特に顕著に発現していることを見出していた。PGF2aの結合実験から、本受容体はLHにより性周期にあった発現調節を受ける可能性が示唆されていた。そこで本年度は、その組織発現の特異性をより詳細に検討するため、性周期の各段階における本受容体mRNAの発現をノザン・ハイブリダイゼーションにより調べたところ、PGF2aの結合活性の出現時期と合致し、本受容体は、そのmRNAのレベルで転写誘導を受けている可能性が示唆された。また、本受容体のゲノムDNAを単離し、その5´隣接領域の塩基配列を解析したところ、これまでに報告のある転写因子結合モチーフは同定できなかった。以上のことから、本受容体は、卵巣において、濾胞細胞が黄体細胞に分化する時点において、新規の転写因子が5´隣接領域に結合することにより、転写誘導が行われる可能性が示された。現在、この5´隣接領域により、性周期に依存した形で転写活性の増大が見られることをトランスジェニックマウスを用いて確認中である。また、本転写活性が認められるようなイン・ビトロにおける黄体細胞系の確立を進行中であり、本転写活性を示す必要最小限配列の同定を行う予定である。
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