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酵素欠損ラットを用いたジペプチジルペプチダーゼIV(DPP IV)の生理機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06772145
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関北海道薬科大学

研究代表者

江川 祥子 (岩城 祥子)  北海道薬科大学, 薬学部, 助手 (40192504)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードCD26 / DPP IV / MS-7 / T細胞 / 酵素欠損ラット
研究概要

T細胞の活性化に重要な役割をもつと考えられている膜結合性分子CD26/dipeptidyl peptidaseIV(DPP IV)の真の役割を調べるために新しいモノクローナル抗体(MS-7)を作製した。今回の実験では、MS-7と、DPP IVが欠損しているラットを用いてCD26/DPP IVの機能等を調べた。MS-7はDPP IVの60kDaフラグメントを認識する抗体であることが明らかになった。60kDaフラグメントは、N末端から281番目の残基からはじまり,DPP IVの活性部位シークエンスGly-X-Ser^<631>-X-Glyを含むフラグメントである。しかし、MS-7はDPP IVの酵素活性を阻害しなかった。次に蛍光活性化セル・ソーターを用いた実験により、MS-7はマイトジェン刺激前・後ともにDPP IV陽性ラットの胸腺・脾臓・末梢血のT細胞上のCD26を認識していることが明らかとなった。CD26の発現量及びDPP IVの酵素活性は、マイトジェンによる活性化にしたがってT細胞上で増加した。しかし、DPP IV陰性ラットでは、すべての細胞において、マイトジェンで刺激してもしなくてもCD26は発現せず、また、DPP IV酵素活性は新たに現れることはなかった。さらに、MS-7はDPP IV陽性ラットT細胞のマイトジェン刺激による増殖を阻害したが、DPP IV陰性ラットで阻害しなかった。これらの結果は、CD26/DPP IVはDPP IV陽性ラットでは確かにT細胞の活性化を調節しているものの、DPP IV陰性ラットにおいては必ずしも必須な分子ではなく、DPP IV陰性ラットにはDPP IVに代わる別な情報伝達経路が活性化されることを示唆するものである。上記の研究結果についての論文は現在投稿審査中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 江川(岩城)祥子: "酵素欠損ラットを用いたdipeptidyl peptidase IV(DPP IV)の役割の解析" 生化学. 66. 1062 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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