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刺激応答細胞の機能におけるホスファチジン酸の役割

研究課題

研究課題/領域番号 06772164
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関京都薬科大学

研究代表者

橋詰 勉  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (90189473)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードホスファチジン酸 / ホスホリパーゼD / ホスホリパーゼA_2 / 血小板活性化 / 刺激情報伝達
研究概要

1.ウサギ血小板において,内因性ホスファチジン酸(PA)のホスホリパーゼ(PL)A_2活性化作用を検索する目的で,内因性PLDを活性化させ,膜リン脂質からのPA含量を増大させることを試みた。(1)[^3H]グリセロールまたは[^3H]アラキドン酸で標識した洗浄血小板をphorbol 12-myristate 13-acetate(PMA)とイオノマイシンの両者で刺激すると,PA生成とエタノール存在下でのホスファチジルエタノール(PEt)生成が確認できた。(2)次に,標識血小板をPMAで前処理した後膜画分を調製し,これに50μMCaCl_2とguanosine 5'-O-(3-thiotriphosphate)(GTPγS)を添加すると,PMA(〜1μM)およびGTPγS(〜50μM)の濃度依存的にPA量の増大とアラキドン酸遊離が生じた。この際,エタノール存在下ではPEt生成に伴いPA生成が抑制され,アラキドン酸遊離量も減少した。PAホスホハイドロラーゼ阻害剤のプロプラノロール存在下では,PA生成量に有意な変化はなかった。
2.血小板膜画分に外因的にPLD(Streptomyces chromofuscus由来)を添加すると,この酵素濃度および作用時間依存的に膜リン脂質からのPA生成が生じ,それに相関してアラキドン酸遊離量が増加した。このアラキドン酸遊離はp-ブロモフェナシルブロマイドの前処理により阻害された。
3.無傷血小板に外因的にPAを添加すると,膜脂質からのPA生成が誘起され,この反応はインドメタシンの阻害を受けなかった。また,添加PAの濃度依存的にセロトニンの放出反応が認められ,細胞骨格系タンパク質(アクチン,ミオシン)の重合や40kDaタンパクのリン酸化も確認できた。
血小板膜脂質から内因的に生じたPAもPLA_2活性化作用を有すると思われ,生理的条件下で誘起されるPLDの活性化がPA生成を介してPLA_2活性化の増幅に寄与する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 橋詰 勉: "Arachidonic acid liberation induced by phosphatidic acid endogenously generated from membrane phospholipids in rabbit platelets." Biochim.Biophys.Acta. 1221. 179-184 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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