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アポリポタンパクA-I遺伝子の異常による低HDLコレステロール血症

研究課題

研究課題/領域番号 06772200
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人類遺伝学
研究機関筑波大学

研究代表者

小林 公子  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (90215319)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアポリポタンパクA-I / 低HDLコレステロール血症 / アポリポタンパクA-I遺伝子 / 遺伝子量効果
研究概要

低コレステロール血症とアポリポタンパクA-I(アポA-I)濃度の低下は早発性虚血性心疾患の主要な危険因子のひとつである。低HDLコレステロール血症には遺伝素因が関与していると考えられているがその遺伝的原因はほとんど解明されていない。一方。アポA-Iの欠損や変異により低HDLコレステロール血症をきたすことが知られているが、低HDLコレステロール血症の中でアポA-I遺伝子の異常を原因とするものの割合やその特徴についてはほとんどわかっていない。本研究では、アポA-I遺伝子の異常による低HDLコレステロール血症の一般集団中での頻度とその特徴を明らかにすることを目的とした。つくば市周辺で実施している学童検診受信者1066名からHDLコレステロール値35mg/dl以下でかつアポA-I濃度80mg/dl以下の児童6名をアポA-I遺伝子異常の可能性の高い被験者としてスクリーニングし、この6名のアポA-I遺伝子の全てのエクソン、エクソン/イントロン境界領域およびプロモーター領域の塩基配列を分析した。その結果、2名のアポA-I遺伝子にそれぞれ異なるフレームシフト変異をヘテロ接合で検出した。この2名のHDLコレステロール値とアポA-I濃度は正常の約50%に低下していた。またこのうちの1名については家族調査の結果、発端者と同じフレームシフト変異を持つ、発端者の母と叔母もHDLコレステロール値とアポA-I濃度が正常の約50%に低下しており、優性遺伝性低HDLコレステロール血症/低アポA-I血症であることが確認できた。以上のことから、アポA-I遺伝子の異常による低HDLコレステロール血症は、一般集団中に少なくとも500人に1人くらいの割合で存在する比較的頻度の高い遺伝子病であることが示唆された。また、異常アポA-I遺伝子をヘテロ接合で保有している個体では遺伝子量効果がみられ、HDLコレステロール値とアポA-I濃度の両方が正常の約50%に低下すると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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