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褥創発生リスクの高い集中治療室入室患者における褥創発生予防

研究課題

研究課題/領域番号 06772234
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関金沢大学

研究代表者

須釜 淳子  金沢大学, 医療技術短期大学部, 助手 (00203307)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード褥創発生予防 / エア-マットレス / 褥創発生要因 / 集中治療室入室患者
研究概要

褥創発生を予測し、最も減圧効果があると示唆されたセル型圧切替式エア-マットレス使用しても褥創が発生する。その予防には減圧されながらも低下する個々の組織耐久性の変化をとらえて褥創発生を予測する必要があると考えた。今回、エア-マットレスで減圧しても褥創発生に至った集中治療室入室患者を対象に事例検討を行い、どのような要因が変化し、また各要因がどのように出現して発生に至ったかを明らかにし、発生を予測する方法を検討した。対象は金沢大学医学部附属病院集中治療室に1992年8月〜1994年12月に入室し、日本語版ブレ-デンスケール14点以下の褥創発生危険者でセル型圧切替式エア-マットレスを導入したにもかかわらず発生に至った患者5名であった。方法は、レトロスペクティブな事例検討を行った。褥創発生要因はブレ-デンらの褥創発生要因の概念を基に組織耐久性の側面から抽出した。その結果、1.組織耐久性の中で変化する要因として、38℃以上の発熱、10g/dl以下の低ヘモグロビン、100mmHg以下の収縮期血圧の低下、酸素投与下での100mmHg以下の低酸素分圧、手術または呼吸・循環停止などの全身への侵襲、下熱に伴う全身の発汗であった。2.発生要因の現れ方は、全身への侵襲後に発熱、低ヘモグロビン、収縮期血圧の低下、低酸素分圧が3〜5日以内に重なり褥創発生に至った。これらの要因は、組織における酸素の受容と供給バランスにかかわり、褥創好発部の組織に虚血をもたらすと考える。以上より、褥創発生予測には、発生リスクの査定と引き金となる要因を加えたものが重要であることが示唆された。今後は対象数を増やし、プロスペクティブな検討を行い褥創発生予測スケールの開発を行いたい。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 須釜淳子: "エア-マットレスによる減圧時に発生した褥創とその発生要因の関係" 日本看護科学会誌. 14(3). 384-385 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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