1.個別事例研究 横浜市在住の、出稼ぎ外国人労働者の児童及び妊産婦との関わり通して、その援助・支援のあり方、サポート体制を検討・構築していった。 対象の国籍は、フイリピン13組、タイ1組、韓国1組で、合計15組の家族を受け持ち、主に家庭訪問をとおして援助を行った。 原則として、毎月1回の家庭訪問を行い、その際に、妊婦検診、児の身長、体重測定、育児相談を行なった。ケースの中に、発達障害がみられる児がいたため、専門家、小児科医師、地区担当の保健婦に援助を依頼し、家庭訪問の同伴を実施した。 又、各月に会合(勉強会)を持ち、参加者のそれぞれが抱える問題を出し合い、仲間作りの援助を行った。内容は、家族計画、母乳栄養指導、離乳食の作り方、予防接種についてなどである。 ケースとの連絡網を確立し、健康上の問題が生じた場合の援助体制を作った。事実、ケースのなかに新生児の肺炎が見つかり、救急医療施設への入院をサポートした。 2.民間医療機関での調査研究 個別事例ケース在住地域の民間医療機関で、毎月1回、診療の補助を行いながら、出稼ぎ外国人労働者の受診状況を調査した。又、医療機関が行っている定期的な健康診断にも参加し、外国人医療体制について調査を行った。
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