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キルティング製造条件がキルティング布の特性に与える影響-保温性,透湿性,通気性を中心にして-

研究課題

研究課題/領域番号 06780021
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関日本女子大学

研究代表者

松梨 久仁子  日本女子大学, 家政学部, 助手 (20184244)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードキルティング布 / ステッチ線 / ステッチ線間隔 / 平均厚さ
研究概要

試料は縫合布に綿ブロード、中綿にポリエステルの中綿用不織布を選択した。試料は45×45cmのサイズで裁断し、中綿の重ね枚数は1〜3枚、ステッチ線間隔(縫目線間隔)は2,4,6cmの3段階、縫製方向は地糸方向及びバイアス方向、縫製張力は2段階の構成条件を設定し、これらの条件を組み合わせて計15種類のキルティング布を制作した。
保温率は中綿の重ね枚数が増し、ステッチ線間隔が広くなるにしたがって高くなることがわかった。また縫製張力が高い場合については若干保温率は低くなり、縫製方向の違いによる影響は顕著ではなかった。赤外放射温度計による測定から、キルティング布の表面温度ステッチ線部分が最も高く、ステッチ線とステッチ線の中央に向かって徐々に温度は低下していった。つまりステッチ線に沿って高温部が現れ、この部分が特に熱の放散に大きく寄与していることがわかった。一方、透湿性は中綿の重ね枚数が増加し、ステッチ線間隔が広くなるにつれて低下する傾向がみられた。
このようにキルティング布の特性は特に中綿の重ね枚数とステッチ線間隔の影響を大きく受けることが示された。そこでこれらの点を定量的に把握するために、キルティング布の断面形態から近似的に平均厚さを算出し、保温率及び透湿率との関係を検討した結果、平均厚さとの間には高い相関があることがわかった。
通気性はフラジ-ル型及びKES試験機により測定したが、はっきりした傾向が得られなかった。このことは中綿の重ね枚数を増やすことによって、試験機のクランプからの空気の流入の影響が大きくなったためと考えられる。今後は、試料の把持方法あるいは試験方法を再検討する必要があると思われる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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