• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Eccentricな運動がインスリン感受性に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 06780081
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関山口大学

研究代表者

丹 信介  山口大学, 教養部, 助教授 (00179920)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードeccentric運動 / インスリン感受性 / steady state plasma glucose / ラット
研究概要

本研究では、筋肉の微細損傷を引き起こしやすいeccentricな運動を一過性に行わせた時にインスリンの感受性が低下するか否かについて、その時間経過を含めて検討した。また2回目以降のeccentricな運動では、筋肉の微細損傷の減少に伴って、インスリンの感受性は必ずしも低下しない可能性が考えられるので、この点についても検討した。実験には、雄ラット6匹を用い、通常の運動を行う運動群(C群)とeccentricな運動を行うeccentric群(E群)に半数ずつ分けた。運動にはトレッドミルを用い、eccentricな運動として下り坂走を90分間、通常の運動として平地走を60分間、16m/分のスピードで行わせ、これらの運動を、1週間の間隔をあけて2回、同一のラットについて行わせた。筋肉の微細損傷の程度は、運動前、運動終了直後、3時間後、1日後、2日後、3日後の血清CK活性値から推察した。また、インスリンの感受性は、覚醒下で、steady state plasma glucose法(glucose注入量:30mg/kg/min、insulin注入量:5mU/kg/min、somatostatin注入量:1μg/kg/min)を用いて、運動前、運動終了3時間後、1日後、2日後、3日後について検討した。その結果、1.血清CK活性値は、C、E群とも1、2回目両運動直後に上昇し、その後、経時的に運動前値あるいはそれ以下に低下した。しかし、E群では、1回目の運動終了2日後のみ再び活性値の上昇が認められた。2.steady state plasma glucose濃度は、C、E群とも1、2回目両運動終了3時間後に低値を示し、その後、経時的に運動前値に戻り、3日後では、むしろ運動前値より高値を示したが、各条件間に差は認められなかった。以上のことから、E群の1回目の運動では、それ以外の運動時に比べて、筋肉の微細損傷が引き起こされていたのではないかと推察された。しかし、インスリンの感受性は、E群の1回目の運動により、それ以外の運動時に比べて低下しているとは必ずしも言えないことが、今回の条件では示唆された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi