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幼児の運動における人や物に対する予測能力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06780120
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関精華女子短期大学

研究代表者

口野 隆史  精華女子短期大学, その他部局等, 講師 (60192027)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード予測 / 先回り / 移動する人(物) / わかる / 認識する / できる
研究概要

幼児のボール遊びでは、動いているボールを捕らえるのに、その動きを予測し先回りしてボールを捕らえる動きはあまりなく、いわゆる団子状態で、ボールの後をついてまわるという状況はよく目にする。本年度の研究においては、幼児がボール遊びや鬼遊びを行う際、人や物の動き(行方)を予測して運動する能力について調査しようと試みた。
先行研究では、目の前を横切って移動するボールを捕らえようとするような場合、幼児では、ボールの行方へ先回りしてそれを捕らえようとする動きはあまりなく、ボールの後を追うようにして捕らえる傾向があることは報告されている。予備的な調査では、ボールを2個用い、1個を“動く的"として幼児らの目の前を横切って移動させ、もう1個を手前の方からその移動するボールの前方をねらって転がし、うまく命中させるというような実験的な学習を保育室で行うと、この幼児らは、その後の屋外の運動(ドッジボール等)においては、直線的に移動する人の前方をねらおうとする傾向が見られた。また、ハンドボール的な遊びのボールのパスにおいても、移動する相手が受け取りやすいのは、そのやや前方であることを、“お手本"を示して教え、それがわかる(認識する)と、ボール操作(投動作)は十分とは言えないが、そのようにパスをしようとする傾向は見られる。これらのことは、幼児においても、移動する人や物を捕らえたり、それにボールを当てたりするときは、その前方をねらうことが必要であるということがわかれば(認識すれば)、その動作にも変化があらわれることを示している。また、動作の訓練ばかりでなく、どうすればうまくできるのかということを認識する学習も重要であろうと思われる。
このような能力の学習は、国際的に見て、わが国がやや苦手とするフィールドでの攻守混合型のボールゲーム(サッカー等)の動きづくりに役立つものと考える。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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