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脳波情報を用いたソフトウェア開発者の思考/行動パターンの分析とモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 06780267
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

松本 健一  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (70219492)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード脳波 / ソフトウェア開発 / 開発者モデル / キ-ストローク
研究概要

本研究では,ソフトウェア開発における開発者の思考/行動パターンを脳波情報に基づいて分析し,開発者の思考/行動モデルを構築することにあった.これに対する研究実績は次の通りである。
1.3名の開発者を被験者として脳波測定実験を行った.実験では,被験者に比較的小規模なソフトウェア仕様書を呈示し,それに基づいてプログラムを作成させた.また,作成されたプログラムの正しさを最低限保証するために,被験者にテストデータを与え,テスト/デバッグ作業を行わせた.脳波測定は,仕様書の呈示時からテスト/デバッグ作業の終了まで,それぞれの被験者に対して約2時間行った.また,被験者の作業状況を把握するため,作業者を含む作業環境の全景をビデオカメラで撮影するとともに,被験者のキ-ストロークデータを収集した.更に,実験終了後,実験中の各時点における思考内容を被験者に申告させた.
2.脳波の測定結果を被験者に申告させた思考内容と比較した結果,作業に比較的集中している状態で,特定の脳波が出現することがわかった.ただし,出現の割合や波の大きさには個人差があり,開発者の脳波地図,及び,思考/行動モデルを構築するまでには至らなかった.
3.一方,キ-ストロークデータを分析した結果,被験者がプログラムに誤り(フォールト,バグ)を作り込む前後に,多くの場合,いくつかの特徴的なパターンが現れることがわかった.そこで,代表的な6つのパターンを形式的に記述し,パターンの出現と誤りの作り込みの関係を調べた.その結果,両者の間には,ある程度の相関があり,パターンが検出できれば,誤りの作り込みも検出可能であることがわかった.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 柳正純 他: "キ-ストロークに着目したバグ混入時のプログラミング行動の特徴の分析" 情報処理学会第49回(平成6年後期)全国大会論文集. 5-111-5-112 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 柳正純 他: "バグ混入時のプログラミング行動の特徴を検出するツールの試作" 電子情報通信学会技術報告. SS94. 9-16 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 下條義史 他: "ソフトウェア工学実験における分散型実験環境の構築" 第15回ソフトウェア信頼性シンポジウム 論文集. 15. 105-110 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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