本年度は、コンピュータグラフィックス(CG)で生成した画像のコマ撮りによるアニメーションにBGMを付けるという用途に限定し、CGとBGMとの同期を考慮した編集が可能な、CGアニメーション用BGM編集システムを開発した。システムは、グラフィックス・ワークステーション上に構築し、複数のウインドゥをマウスで操作して、CGアニメーションおよびBGMデータの編集作業をインタラクティブに行うことができる。具体的には、以下の特徴を持つ。 (1)Standard MIDI(Musical Instrument Digital Interface)ファイル(SMF)形式で記述したBGMデータを利用することにより、BGMデータの軽量化を実現。 (2)複数のBGMデータを組み合わせて一つのシーケンスとすることが可能。 (3)BGMの演奏テンポ変更により、音色を変ることなくBGM演奏時間をアニメーションの長さに調節可能 4)BGMデータとコマ撮りデータを同一のタイムチャートに表示し、編集可能。 (5)ビデオテープに録画することなく、ワークステーション上でCGアニメーションをプレビュー可能。 現状では、ワークステーション上でのCGアニメーション・BGMのプレビューは、リアルタイム性を保障するためには、個別に行う必要がある。来年度は、これら両者の同時プレビューおよび、ディジタルサンプリングされたナレーションとアニメーション・BGMの同期化を実現するシステムの構築に着手する。
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