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動物プランクトンのフラクタル分布と捕食者の生残機構

研究課題

研究課題/領域番号 06780428
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境動態解析
研究機関東京大学

研究代表者

津田 敦  東京大学, 海洋研究所, 助手 (80217314)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード動物プランクトン / 水平分布 / フラクタル / 捕食
研究概要

前年度までの研究で、パーティクルカウンターを装着した連続モニタリングシステムの結果から亜寒帯太平洋に棲息する動物プランクトンの1種Neocalanus cristatusの分布は不均一であり,10mから100kmの範囲で特徴的なパッチサイズを持たず,パッチにはある種の階層構造(大きなパッチは小さなパッチの集まりでできている)が存在することを明らかにした。本年度はこれらの事実から示唆される仮説,すなわち分布はフラクタルではないかという仮説を検証し明らかにし,フラクタル理論によるパッチの解析及び分布のシミュレーションは実際の姿をよく現し数学的な取扱いも楽であることが協調された。さらにフラクタル理論が生物の生残を理解するに有効な方法であることを示唆した。これらの結果はJ.Oceanogr.に投稿し受理され現在印刷中である。また、これら分布特性と関連が深いと考えられる鉛直移動、摂餌リズム等、基礎的なデータを集めMarine Biologyに発表した。さらに、白鳳丸航海KH-94-4次航海において同型の機器を用いて分布に関する全球的なデータを取った。今後は、現在までに得られた試料をもとに異種間のパッチの幾何学的関係を明らかにし,種多様性の維持メカニズムの基礎となる種特異的パッチ有無を検討する。さらに、外洋におけるパッチ形成の重要なメカニズムと示唆された動物プランクトンの行動に冠して基礎的なデータを得ることを考慮している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A.Tsuda,H.Sugisaki: "In situ grazing rate of the copepod population in the western suarctic North Pacific during spring" Marine Biology. 120. 203-210 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Tsuda: "Fractal distribution of an oceanic copepod Neocalanus cristatus in the subarctic Pacific" Journal Oceanography. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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