研究課題/領域番号 |
06780438
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
張 秋梅 京都大学, 理学部, 助手 (00260604)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 5-formyluracil / 修復酵素 / X線 / rpos(Rat F) / GC-CGトランスバ-ジョン / mutator |
研究概要 |
(1)DNAをin vitroでX線照射したときの5-formyluracil(5-FU)の生成量は、8-oxoguanineやthymine glycolの生成量とほとんど同程度であった。5-FU修復酵素を同定するために、^<14>C-TTPでラベルしたpoly(dA-dT)-poly(dA-dT)を594Gy照射しethanol-soluble分画への5-FUの切り出しを測定した。本実験で、マウスおよびラットの肝抽出液の中にX線照射したDNAから5-FUを除去する酵素が存在していることを発見した。また、8-oxoguanineを修復する酵素の合成は葛西らが予想したのとは違ってrpoS(katF)によって調節されていることを明らかにすることができた。 (2)GC-CGトランスバ-ジョンの原因となるグアニン損傷を同定するために次の研究を行った.大腸菌のCC103株はGC-CGトランスバ-ジョンが起こることによってのみ特異的にLac^+に復帰するので、この突然変異頻度を増大させる変異株をまず分離することにした。生じるコロニーのほとんど100%にLac+パピ-レが存在する株を分離することに成功した。この中には嫌気的条件ではmutatorとしての効果が現れないものがあり、それらはGC-CGトランスバ-ジョンの原因となるグアニンの酸化的損傷を修復できない変異株であると考えた。現在、これらの遺伝子のマッピングと解析を行っている。
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