研究課題/領域番号 |
06780496
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松井 泰 東京大学, 大学院理学系研究科, 助手 (50229407)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 低分子量GTP結合蛋白質 / SH3ドメイン / SH3結合蛋白質 / 細胞極性 / 出芽酵母 |
研究概要 |
出芽酵母のBEMlタンパク質(Bemlp)は、N末側に2つのSrc類似配列3(SH3)を持つ。SH3は、タンパク質間相互作用を担う領域である。細胞がBemlpを欠失すると37℃で生育が不能になり、その際、未出芽の丸く大きくなった細胞となり、細胞極性を失った形態を示す。したがって、Bemlpの機能は、出芽に関する細胞極性の確立に関与していると考えられている。低分子量GTP結合タンパク質Rho3pは、細胞極性の維持を通じて芽の形成に関与している。細胞がRho3pを欠失すると細胞増殖欠損を生じる。BEMl遺伝子を多コピーでこのRho3pを欠失した細胞を持たせると、この細胞増殖欠損を抑圧する。したがって、BEMl機能は、RHO3機能と密接に関連していると考えられる。BEMl機能におけるSH3の役割を解析するために、2つのSH3それぞれに欠失変異や点変異を導入し、BEMl機能に対する影響を解析した。N末に近い方のSH3(SH3-1)に変異を持つ細胞は、37℃においても野性株と同様の速度で増殖したが、もう一方のSH3(SH3-2)に変異を持つ細胞は、温度感受性の増殖をし、37℃において、細胞極性を失った未出芽の丸く大きな細胞となった。また、SH3-2を欠くBEMlではrho3欠損を相補できなかったのに対して、SH3-1はrho3欠損の相補に必要ではなかった。これらのことよりBemlpは、SH3-2を介して機能を発現していると考えられる。SH3-2に結合するSH3結合タンパク質を同定し、Bemlpがどのように細胞極性の確立維持に関与し、またRHO3機能との関連を明らかにすることが、重要である。
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