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ニューロンの樹状突起にあるBC-1RNAの転写とその調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 06780514
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関日本大学

研究代表者

小林 俊亮  日本大学, 薬学部, 助手 (60256906)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード反復遺伝子 / 低分子量RNA / RNP / 神経細胞 / シナプス / 骨格筋 / 転写調節機構 / 除神経
研究概要

BC-1 RNAは、げっ歯類の反復配列であるID遺伝子からpol IIIによって転写される低分子量のRNAである。このRNAは、脳の発達にともなって増加し、特定のタンパクと複合体(BC-1 RNP)を形成して神経細胞の樹状突起に運ばれるので、シナプスで機能していると考えられている。本研究は、主にBC-1 RNAの転写調節機構について調べることを目的としている。本年度は、解析に適したシステムを選ぶため、複雑なネットワークを形成している中枢神経系のほかに、単一種のシナプスを介して神経支配を受けている骨格筋に着目し、BC-1 RNAの発現の有無を調べた。その結果、以下のことが明らかとなった。
(1)BC-1 RNAは、神経細胞に特異的とされてきたが、骨格筋でも発現しており、その存在量は脳の1/100程度であった。
(2)BC-1 RNAは、神経筋接合部(シナプス)が形成される胎生期(E17,E18)の筋肉に多く、生後、減少した。
(3)アダルトの骨格筋では、除神経により存在量が増加した。その時間経過は、アセチルコリンレセプターα-サブユニットmRNAの発現量の増加と一致していた。以上のことは、BC-1 RNAの転写が神経によって調節を受けており、また、このRNAがシナプスの形成、維持、さらに再生の過程で機能していることを示唆している。したがって、骨格筋を用いて、これらの過程におけるBC-1 RNAの転写調節のメカニズムを解析することは、中枢神経系でのこのRNAの転写のメカニズムを理解することにも役立つと考えられる。また、本年度は、BC-1 RNAの遺伝子の単離にも成功しており、現在は、in vitroの転写系を用いて遺伝子上の調節領域の解析に着手している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Koichi Ishiguro: "Identification of the 23kDa subunit of tau protein kinase II as a putative activator of cdk5 in bovine brain" FEBS Letters. 342. 203-208 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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