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ポリオウイルスレセプターは細胞間認識に関与するか?

研究課題

研究課題/領域番号 06780520
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能生物化学
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

青木 淳賢  (財)東京都臨床医学総合研究所, 微生物研究部門, 研究員 (20250219)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードポリオウイルスレセプター / PVR / PVRマウスホモログ / MPH / 接着タンパク
研究概要

ポリオウイルスは霊長類(ヒト、サル)にのみ感染する。ヒトやサルの細胞表面には免疫グロブリンスーパーファミリーに属するポリオウイルスレセプター(PVR)という分子が存在し、ポリオウイルスが細胞に吸着する際の受容体として機能することが分かっている。しかしながら、このポリオウイルスレセプターの本来の生理的な機能は全く分かっていなかった。多くの免疫グロブリンスーパーファミリーに属する分子が細胞間の認識に関与している。本研究では、ポリオウイルスが細胞間の接着分子ではないかと考え、細胞凝集活性を指標にこの仮説を検討した。
まず、ヒトPVR、サルPVRあるいはマウスPVRホモログ(マウスPVR)をマウスL細胞に大量に発現しているステーブルトランスフォーマントを作製した。これら細胞株の細胞凝集活性を測定したところ、マウスPVRを発現したL細胞が非常に強い凝集活性を示した。また、この細胞凝集は(1)抗マウスPVRモノクローナル抗体やリコンビナントマウスPVRタンパクで阻害されること、(2)2価カチオン非要求性であること、(3)同種の細胞間(すなわちマウスPVRを導入した細胞間でのみ)で観察された。また、(4)マウスPVRタンパクの細胞上での局在を調べてみるとマウスPVRはもっぱら細胞間のジャンクションに存在していた。以上の、結果からマウスPVRは細胞間のホモフィリックな接着タンパク質であることが分かった。ヒト、サルPVRに関しては今のとこと接着活性を検出しておらず今後の課題である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] J.Aoki: "Amino acid rosidues on human poliovirus receptor involved in interaction with poliovirus." Journal of Biological Chemistry. 269. 8431-8438 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Nomoto: "Tissue tropism and species specificity of poliovirus infection." Trens in Microbiology. 2. 47-51 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Koike: "Characterization of three different transgenic mouse lines that carry human poliovirus receptor gene-influence of the transgene expression on pathogenesis." Arohives of Virology. 139. 351-363 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 青木淳賢: "ポリオウイルス感染とポリオウイルスレセプター" 蛋白質核酸酵素. 12. 2081-2089 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 青木淳賢: "ウイルスレセプターと接着タンパク質" Molecular Medicine. 32. 321-329 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 青木淳賢: "レセプターから見たポリオウイルス感染" 細胞工学. 14. 297-304 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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