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クライオ電子顕微鏡法によるアクチンフィラメントの動的構造変化の追求

研究課題

研究課題/領域番号 06780526
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関東京大学

研究代表者

安永 卓生  東京大学, 大学院理学系研究科, 助手 (60251394)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードアクチン / 電子顕微鏡 / クライオ電子顕微鏡法 / 筋収縮 / 生物物理学 / 構造 / 構造揺らぎ / アクチンフィラメント
研究概要

本研究課題を通して、主として以下の点が明らかとなった。
1.アクチンフィラメントは、その結合しているリガンドによって大きくその構造を変化する。特に、結合しているヌクレオチドのγ位のリン酸の有無はその構造を大きく変え、アクチンの弾性を大きく変える。これは、アクチンの第二ドメインと内側ドメインに大きな変化が生じていることによると考えられる。これは、生物物理学会において報告した。
2.アクチンフィラメントは、同一条件下でも大きくその構造を変化させることを、クラスター解析の手法を用いることによって、明らかにした。特に、アクチンの第二ドメイン及び内側のドメインの構造揺らぎが存在していることが分かった。この手法の開発により、タンパク質の動的構造変化を明らかにする事が出来るようになる。更に、定量的にこの構造揺らぎをあらわすことが出来るような手法へと発展させていく予定である。これは、物理学会において報告した。
以上の結果を踏まえて、本研究で明らかとなったアクチンフィラメントの構造揺らぎや構造変化が、筋収縮などの滑り運動系でどの様な役割を果たしているかについて検討した。これにより、ミオシンとアクチンの相互作用している面での滑りの可能性とアクチンフィラメントの構造変化との関連がある可能性が示唆される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 安永卓生: "リガンドの結合に伴うアクチンフィラメントの構造変化" 生物物理. 34. S116-S116 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 真柳浩太: "細いフィラメントの準結晶の電子顕微鏡法による解析" 生物物理. 34. S117-S117 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 孟宇: "天然の細いフィラメントの蛋白質構成と立体構造" 生物物理. 34. S117-S117 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 安永卓生: "アクチンフィラメントの構造揺らぎの研究" 日本物理学会講演概要集. 49. 621-621 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 孟宇: "天然アクトミオシンから単離した細いフィラメントの微細構造" 日本物理学会講演概要集. 49. 621-621 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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