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ミオシンATPaseの遷移状態を形成する複合体の^<19>F-NMRによる解析

研究課題

研究課題/領域番号 06780543
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関創価大学

研究代表者

丸田 晋策  創価大学, 工学部, 助手 (40231732)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード筋収縮 / ミオシンATPase / エネルギートランスダクション / 遷移状態アナログ / ATPアナログ / ^<19>F-NMR
研究概要

リボースをフッ素で標識したADPアナログ,4-fluorobenzoic-ADP(4-FB-ADP)の合成を行ない、骨格筋ミオシン及び3種類のリン酸アナログ、AlF_4^-,BeFn,Viを用いて複合体を形成を行なった。regular ADPと同程度の安定な複合体が形成されていることをゲル濾過、透析により確認した後、各複合体の^<19>F-NMRスペクトルの測定を行なった。各複合体の4-FB-ADPに依存する^<19>F-NMRのシグナルにおいて化学シフトの差異は見られなかった。平成5年度の研究計画によるアデニン環に相当する部位をフッ素で標識したATPアナログ,2-[(4-trifluoro-methyl-2-nitrophenyl)amino]ethyl diphosphate(TFNDP)を用いた^<19>F-NMRの実験では、3種類の複合体のATP結合部位の間に構造の差異が明らかに見られた。これらの結果から遷移状態を形成すると思われる3種類の複合体においてATP結合部位のリボースが結合する部位では構造が異なっておらず、アデニン環結合部位での構造が異なっていると思われる。
各複合体を形成するミオシン頭部の局所的な部位、特に反応性の高い活性リジン(Lys83)、活性システイン[SH1(Cys707)-SH2(Cys697)]が存在する部位での構造変化をTNBS,ABDFといった特性紫外吸収あるいは蛍光をもった試薬による化学修飾で調べた結果、BeFnとViの複合体ではATP存在下に類似した状態を示し、AlF_4^-複合体ではATPが無い状態に近いことがわかった。
以上の結果からミオシン頭部のATP結合部位ばかりでなく、アクチン結合部位とATP結合部位の間に存在するRLR,SH1-SH2領域での局所的な部位における構造が各複合体で異なっていると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Maruta,S: "Formation of the Myosin-Photo Reactive ADP Analogue-Fluoroaluminate,Fluoroberyllate and Vanadate Ternary Complexes" Biophysical Journal. 66. 75- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kanbara,T and Maruta,S: "Photoaffinitylabelling of the Myosin:Mant-2-N_3-ADP:Fluorometal Ternary Complexes" Biophysical Journal. 66. 75- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Maruta,S.et al.: "Chemical Modification and Small-Angle X-ray Scattering of Myosin-ADP-Fluorometal Complexes" Biophysical Journal. 68. 160- (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Yamada,M.et al.: "Analysis of Conformational Change on Smooth Muscle Myosin Associated with Phosphorylation using ^<19>F-NMR" Biophysical Journal. 68. 161- (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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